ロリポップからエックスサーバーに移転させたのですが、その具体的な方法を書きます。
ちなみにドメインはムームードメインです。
簡単な流れとしては、ロリポップのサーバーにあるデータを自分のMacに保存。その後、エックスサーバーにデータをアップロード。
最後にドメインのネームサーバーを変更して完了です。
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はじめに
まずサーバー移転に伴い、下記記事を参照し作業を行いました。
僕と同じくロリポップからエックスサーバーに移転されたようで、ものすごく参考になりました。
ロリポップからエックスサーバーに移転する方法 | アフィリエイトで稼ぐ方法を全部話そうと思う
この記事はWindowsで作業をされた内容になっていますので、僕はMac版ということで書きたいと思います。
僕がロリポップからエックスサーバーに移転した理由については、下記エントリーを参照してください。
【レンタルサーバー】ロリポップからエックスサーバーに移転しました⇒急なアクセス増にも問題無し! | itkhoshi.com
簡単な作業の流れ
- ロリポップにあるデータベースを自分のMacに保存
- ロリポップにあるファイルを自分のMacに保存
- エックスサーバーにWordPressをインストール
- エックスサーバーに自分のMacに保存したデータベースをインポート
- エックスサーバーに自分のMacに保存したファイルをアップロード
- ムームードメインのネームサーバーを書き換え
簡単な流れを書くと、上記のようになります。
上の項目の中で一番時間がかかるのが、「ファイルを自分のMacに保存」と「自分のMacに保存したファイルをアップロード」です。
これは今までロリポップに蓄積されたファイルを全て処理する必要があるため、データ量によってかかる時間が変わってきます。
慣れている人であれば、全行程は2〜3時間で終わるでしょう。
エックスサーバーの場合、無料期間が10日間あるので、サイトが正常に表示されるのを確認してから本申込(料金支払い)の手続きをすることをオススメします。
今回はレンタルサーバーのみ移転させました。
ドメインはムームードメインのままで利用します。(ドメインの移管はする必要はありません。)
サーバー移転作業の際に必要なもの
FTPソフト⇒ファイルのダウンロード、アップロードに必要です。
僕はForkLiftを使っています。
サーバーからファイルをダウンロードしたり、アップロードしたりするのに必要になります。
ロリポップのサイト上でもFTPの操作はできますが、1ファイル毎しかできず、一気に作業ができないので、自分でFTPソフトを準備しておきましょう。
また、MacのFinder上では「.htaccess」が隠しファイルとして認識してしまいます。(最初の文字がドットのため)
ForkLift上では隠しファイルも見れるように設定できるので、その点でもオススメです。
テキストエディタ⇒PHPファイルの編集などに必要です。
途中で、ファイルの中身を編集する必要が出てきます。その際にテキストエディタが必要です。
アカウントやパスワードをメモする程度であれば、標準のメモアプリで問題ないが、PHPファイルなどを編集する際にはテキストエディタを使用することをオススメします。
一応Macにもデフォルトでテキストエディタは入っているはずです。(その他フォルダにあるはず)
【mi】という無料のテキストエディタもありますので、参考までに>>
では順を追って説明します。
ロリポップにあるデータベースを自分のMacに保存
キャッシュ系のプラグインを停止⇒削除しておく
ここでキャッシュ系のプラグインを使用している場合は、一旦削除しておくといいかもしれない。
特にキャッシュ系のプラグインは停止して削除しておいた方が余計なエラーがでない。
一度これを無視してやってみたらスマートフォンのページがアクセスできないというトラブルになったので、キャッシュ系のプラグインを削除しておく。
気をつけたいのがキャッシュ系のプラグインは削除する時にエラーがでる場合があるので事前にバックアップはしておく事。
「WP Super Cache」を利用している場合は一度「設定」⇒「WP Super Cache」⇒「コンテンツ」⇒「キャッシュの削除」をしてからプラグインを停止し、削除するといいだろう。
削除して一度ブログを表示させてエラーが無い事を確認する。
僕の場合、元々キャッシュ系のプラグインは入れていなかったので、ここはとばしました。
ロリポップとエックスサーバーのPHPバージョンを合わせる
エックスサーバーのデフォルトのPHPバージョンは「PHP5.3.3」なので、ロリポップ上でもそのバージョンになっているか確認する。
ロリポップのユーザ専用ページにログインし、「Webツール」⇒「PHP設定」を確認>>
ここで該当のドメインが「5.3」になっていればOK(デフォルトではこの設定になっているはず)
ロリポップのデータベースをエクスポートする(自分のMacに保存する)
これで確認はOK。
データベースを自分のMacにエクスポートします。
「Webツール」⇒「データベース」を参照>>
「操作する」をクリック。
「phpMyAdminを開く」をクリック>>
次の画面のログインの際に、
- サーバー
- データベース名
- パスワード
が必要になりますので、メモしておきましょう。
上でメモした情報を入力し、ログイン>>
サイドバーの「LAA〜」をクリック>>
上の段のタブの「エクスポート」をクリック>>
「エクスポート方法」で「詳細 - 可能なオプションを全て表示」を選択>>
「生成オプション」の項目で、「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドの追加」にチェックを入れます>>
あとはデフォルトのままにしておき、「実行する」をクリック>>
sqlファイルがダウンロードされます。
このファイルは後でエックスサーバーにインポートする際に使います。
FTPソフトを使って、ロリポップ上にあるフォルダ、ファイルを自分のMacにダウンロードする
FTPソフトに設定
まずは、FTPソフトにサーバーの情報を設定しておく必要があります。
それぞれの設定方法は下記エントリーを参考に>>
(当然ですが、エックスサーバーは申込を済ませてから設定するように)
【Mac FTPソフト】ForkLiftでロリポップのサーバーにアクセスする設定方法 | itkhoshi.com
【Mac FTPソフト】ForkLiftでエックスサーバーのサーバーにアクセスする設定方法 | itkhoshi.com
「.htaccess」のファイルも表示されるように隠しファイルは表示可能な設定にしておきましょう。
ロリポップのサーバーにアクセスし、ファイルを全てダウンロードする
ファイルを選択⇒ドラッグで自分のMacにダウンロードします。
僕の場合、サイズは1GBほどありました。
この容量で約30分くらいかかりました。
ダウンロードを待つ間にエックスサーバー申込
ここで少し待つことになりますので、エックスサーバーに申込をしましょう。
申込フォームから進んでいきます。
「新規お申し込み」を選択>>
規約の画面>>
今回はドメインの移管は行いませんので、「新規サーバーの申し込み」を選択>>
好きなサーバーIDを入力>>
メールアドレスや氏名、住所などを入力していきます>>
すぐに申込完了メールが来ますので、その情報を確認しておきます>>
エックスサーバーに自分の独自ドメインを割り当て、WordPressをインストールします
ここで自分のドメインを割り当てますが、ムームードメインでネームサーバーを変えない限り、エックスサーバーにあるファイルを見に行くことはありませんので、この時点ではまだロリポップのサーバーを参照していることになります。
申込完了メールを参照し、エックスサーバーのインフォパネルにログインします。
「サーバーパネル」にログインします>>
自分のドメインを割り当てるため、「ドメイン設定」を選択>>
「ドメインの追加設定」を選択>>
自分のドメインを入力し、「ドメインの追加(確認)」を選択>>
「ドメインの追加(確定)」を選択>>
これでドメインの追加が完了です。
続いて、WordPressをインストールします。
「自動インストール」を選択>>
「プログラムのインストール」タブを線選択し、WordPressの「インストール設定」を選択>>
必要事項を入力していきます。
ドメイン直下にインストールするのであれば、URLの部分は空欄で大丈夫です。
僕の場合、「http://itkhoshi.com」直下ではなく、「http://itkhoshi.com/blog/」がブログのトップページなので、URLはそのように入力しています。
ユーザ名とパスワードも入力することになりますが、ロリポップのファイルに変われば、元のユーザ名とパスワードになりますので、ここでは仮ということで入力しておきます。
入力が終わったら、「インストール(確認)」を選択します>>
入力項目に問題がなければ、「インストール(確定)」を選択します>>
これでエックスサーバー側にWordPressがインストールされました。
(ロリポップのデータに置き換えますので、枠だけ残して後で全削除します。)
MySQLデータベース、ユーザ、パスワードは後で使いますので、メモしておいてください。
ロリポップのサーバーからエクスポートしたSQLファイルをエックスサーバーにインポートする
エックスサーバーのphpmyadmin(MySQL5.5)を選択し、データベースの中身を確認します>>
自分のデータベースを選択>>
先ほどWordPressをインストールしましたので、データが入っています。(デフォルトのデータ)
「構造」タブで、テーブルを全て選択し、削除します>>
「はい」を選択>>
WordPressのハコは残して、テーブルが全削除されました>>
次にロリポップのサーバーでエクスポートしていた、SQLファイルをインポートします。
「インポート」タブを選択。
ダウンロードしていた、SQLファイルを選択します>>
「実行する」を選択します。
(若干時差がありますので、少し待ちましょう)
テーブルがインポートされました。
構造を確認すると、ロリポップのテーブル構造になっているはずです。
FTPソフトでエックスサーバーにファイルをアップロードする準備
ロリポップのファイルダウンロードが終わったら、ファイルを一部エックスサーバー用に編集する必要があります。
編集するファイルは下記。
- .htaccess
- wp-config.php
念のため、上記ファイルのバックアップをとっておいてください。
またエックスサーバー側の上記ファイルを別の場所に保存しておいてください。(ファイルをアップロードする前に、エックスサーバー用に編集する際に参照します。)
注意事項⇒Macでは「.htaccess」は隠しファイルとして認識します。
ここで注意が必要で、Macでは「.htaccess」が隠しファイルとして認識してしまいます。(Finderで確認ができません)
なので、FTPソフトのForkLiftで「隠しファイルも表示させる」設定にしておいてください。
ForkLiftのメニューから設定可能です。
View ⇒ Show Invisible Items をクリックすることで、隠しファイルも表示可能です。
「.htaccess」のファイルが見えるようになりました。
.htaccessの編集
ロリポップからダウンロードしたファイル「.htaccess」にはロリポップ用の記述があります。
それを削除し、エックスサーバー側の「.htaccess」の記述を追記します。
wp-config.phpの編集
このファイルにはデータベースの情報が書かれています。
ロリポップからダウンロードしたファイルにはロリポップ用のデータベース情報が書かれていますので、これをエックスサーバー用の記述に編集します。
編集する部分は下記>>
先ほどエックスサーバーにWordPressをインストールした時に、エックスサーバー側にもwp-config.phpファイルがあるはずなので、そのファイルを参照し、上の4つの部分を編集します。
ここを変えておかないとおかしなことになりますので、必ず編集してからファイルをアップロードしましょう。
FTPソフトを使い、ロリポップのファイルをエックスサーバーにファイルを全てアップロード
2つのファイルを編集し終えたら、エックスサーバーにファイルをアップロードします。
ダウンロードした時と同じように、ドラッグでアップロードできます。
全てのファイルを選択し、アップロードしましょう。
「上書きしますか?」という警告が出ますので、「Replace」を選択し、全て上書きます。
ファイルをアップロードしたら動作確認をしてみます
エックスサーバーにはネームサーバーを変更する前にアップロードしているファイルで問題なくサイトを見ることができるかどうか確認することができます。
エックスサーバーのサーバパネルで「動作確認URL」を選択します>>
ここで自分の独自ドメイン用に動作確認用のURLを発行します>>
サーバーに反映されるまで、1時間くらいかかるとのことなので、少し時間を空けて発行されたURLで動作を確認します>>
僕の場合ですが、Safariではうまく表示してくれませんでした。。
Safariではだめだったのですが、Chromeで見てみたら、問題なくサイトが表示されました。
後でエックスサーバーの窓口に問い合わせて分かったのですが、この「動作確認URL」機能はHTML形式のサイトのみ対応しているみたいです。
データベース形式のサイトの場合はうまく動作しないようです。
Chromeでトップ画面の表示はできたのですが、どこかリンクをクリックするとリンク先はロリポップのサーバーのデータを見に行ってしまいます。
なので、WordPressの場合トップ画面の確認だけはこの機能でできるようです。
ムームードメインでネームサーバーを変更し、移転完了
これで最後です。
ムームードメインの管理画面を開き、ネームサーバーをエックスサーバー用に変更します。
ムームードメインのコントロールパネルにログインし、「ドメイン操作」⇒「ネームサーバ設定変更」を選択します>>
「ネームサーバ設定変更」ボタンを選択>>
エックスサーバーに申し込みをした時にメールに記載されているネームサーバを入力します。>>
これで完了です。
処理をすると下記の注意事項の画面が表示されます。
表示の通り、サイトへの反映には数日かかります。
その間はロリポップのサーバーを見に行ったり、エックスサーバーのサーバーを見に行ったりとサイト表示が少し不安定になります。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、これでサーバー移転の方法は終わりです。
ネームサーバを変更し、サイト表示が安定してきたら、必ずエックスサーバーで支払いを済ませておいてください。
10日間の無料期間が過ぎてしまうと、そのまま解約になってしまいます(^_^;)
僕の場合、ネームサーバの変更は夜中2時頃に行いました。
それで朝起きたら、サイトが表示できない(404 Not Found)エラーが出ていて非常に焦ったのですが、数時間後に問題なく表示できるようになりました。
基本的に動作確認URLでトップ画面の表示が確認できれば問題ないと思います。
サイト表示ができない場合は焦らず時間を少し置いてみてください。
僕のようなデータベース初心者でもググりながら約3時間くらいでサーバー移転は完了しました。
WordPressの構造も勉強になりましたし、サイト運営しているのであれば、自分でやった方が身になりますね。
僕と同じようにロリポップからエックスサーバーに移転を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
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